ところでスコーンは、いちから洗い直しています。
スコーン。
mimiLotusは『紅茶屋さん』と言われるより、『スコーン屋さん』と言われる方が多かった。
鎌倉にお店を構えた2005年当時、スコーンは今より一般的に知られるものではなくて、英国の紅茶にあわせる粉の塊のようなモソモソしたお菓子=おいしくないというイメージの方が強かったと思う。
だから、スコーンを一番の売りとしてやっていくことは、最初はとても難しく、ティーウィズミルク(英国式ミルクティー)とあわせて初めて、おいしさを作り出せるという演出をするのに必死だった。
紅茶といえば、イギリス・ヨーロッパというイメージが一般的には強い。
けれど途中から私は、自分が発信したい紅茶文化はもっと土臭い、生活感漂うアジアの紅茶だということに気づいた。
そしてこれからは、チャイにあうスコーンをつくる。
イギリス式ではない、インドやネパール、アジア圏で飲まれているミルクティー。
スコーンは、生まれはスコットランド、そこからイギリス全土に広まったお茶菓子。
そのスコーンを、アジアで親しまれているがっつり濃ゆいミルクティーに、どう合わせるか…
いくら作り慣れたオリジナルのスコーンレシピがあっても、それはもう私の中では過去のものだ。
配合も材料も、焼く温度や仕上げの演出だっていちから見直す必要がある。
飲み物は、メインになる食べ物があるからおいしくなるし、食べ物は、飲み物があるからこそおいしくなる。
その部分は、変わらない。
とまあ、散々脳内自問自答を繰り返したあとで、
要するにうまいもんできりゃええやん、てとこに落ち着き、今日もとりあえず焼いてます。笑
*写真はバナナとカルダモンのスコーン。
このほか
・ベリー×ブラックペッパー
・チョコレート×ネパール山椒
・あんず×ミント
・プルーン×フェンネル
・金時豆×シナモン(改良)
・さつま芋×ジンジャー(改良)
・マンゴー×チリ
・りんご×ローズマリー
などがコンプリート🙌✨