旅からはじまる日々のチャイ▶︎▷▶︎ Today’s चाय Chai
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33 ごまのチャイ
【Sesame Chai】 -Pokhara,Nepal-
ごまのチャイ、よく作るのですがヒントはネパールの麻の実使いから。
ネパールでは、バン(Bhang)と呼ばれる麻の実を、石のスマッシャー『シロウタ』を使ってすり潰し、アチャールに使う。
それがとてもごまの風味と似ていて、そこに更に独特の苦味も加わるかんじ。
(実際アチャールには、ごまとバン両方加えます。)
ポカラのあるお宅に招かれたとき、このバンを使った紅茶(チャイではなくストレートの)を出してくれた。
そこには、シナモンリーフとジンジャーも一緒に煮込まれていて、優しい甘味と少しの辛味、バンの香ばしさと苦味が合わさって、とても印象的な香りがした。
このバン、さすがに日本に大量には持ち帰れないので、今私はどこでも手に入る ごまで代用し、チャイにする。
シナモンリーフがなければ、シナモンでごまかす。
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お茶を煮詰めるとき、あの時の香りと記憶がよみがえる。
嗅覚で思い出すことって実はとても多くて、旅の記憶のほとんどは私の場合、その場所と繋がっていると改めて思います。