#40 チャイ図鑑

旅からはじまる日々のチャイ▶︎▷▶︎ Today’s चाय Chai


40 チャイ図鑑

【今までと 今と これからと。】

鎌倉のお店を閉めネパールに出発する前、集大成としてつくった、『チャイ図鑑』。

紅茶に携わってきて自分の中に残ったものが、紅茶をはじめる原点になったチャイだった。
どうしても次に繋げるために形にして残しておきたくて、チャイの歴史、使う道具、材料、作り方、レシピも40個(偶然あの時も40だった!)ほど手書きで作成した。

今、それを読み返してみる。

3年前につくったチャイ図鑑と、今の私の中のチャイ図鑑は微妙に違う。

お店を閉めて旅をはじめることに、その先の補償は何もなかった。
けれど、次に進めるっていう根拠のない確信はあった。

旅を通して書き記したいことが変わった。
人と出会って綴りたい言葉も変わった。

でも、どんなに時間が経っても、場所が違っても、変わらないことがひとつある。
手渡す自分がいて、受け取る人がいる、その事実だけだ。

おいしさって何だろう、ってずっと考えている。
考えても答えのない、素朴な問い。
10人いたら10人感じ方は違う。 
好みも体調も、その時々で変わる。

作り手にとってできることは、目の前にいる相手にそのときのベストを作ること
あとは受け取る人へ、全てを委ねるのみ。

私の中での『おいしさ』の定義。
それは、『記憶』だ。

シェルパが山の中で、川の水とヤギのミルクで作ってくれたチャイ、子供のころおかんが毎晩眠る前に作ってくれた粉ミルクのミルクティー…
それらは決して高価な材料を使うわけでも腕のある料理人が作るものでもないけれど、私にとっては全てが忘れられない『おいしさ』だ。

この『記憶』をたどりながら、
完璧も正解もないものをこの先もずっと、
つくり続けたい。


【#旅からはじまる日々のチャイ】
とりあえず、おしまい。

日々お付き合いいただき、一緒に旅(しかも回想の!)してくださったみなさま、どうもありがとうございます☺️

時々熱量高めでかたじけなーーい!最後まで😜

Thank you very much for reading my"Daily Chai"through the end.😌Dherai dherai dhanyavada 🙏✨🙆‍♀️