【チャイホルダーをつくる。もとい、つくってもらう。】
インドやネパールで使われているチャイグラスのホルダー。
実際にチャイの出前なんかを頼むと、お店の人がこのホルダーに入れて運んできてくれる。
このフォルムと合理的さが好きで、自分のお店でもチャイを運ぶときに使いたいとずっと思っていた。
現地ではグラスの数が奇数っていうのはまずないし、だいたい4個入りからになる。
私が欲しいのは、2個用と3個用。これはもうつくるしかないということで、1年半ほど前から構想を練ってきた。
しかし構想(妄想、とも言う)やイメージは浮かんでも、技術がない。
最初はインドで特注と思っていたのだけど、ロックダウンの影響もあり、納期も予算的にも難しいところで(アジアハンター小林さんには大変お世話になりました。ありがとうございます!)溶接免許を持っている友人に頼んで作ってもらった。
作家でも本業でもないけれど、溶接免許を持っているってだけで白羽の矢が立ってしまった赤堀くん。笑
ホームセンターへ行き、一緒に素材やデザインを考えるところから始まり、幾度もの試作と打ち合わせ。どうしたら安定感が出るか、錆びないか、そして耐久性。もちろん、インドのザラザラした質感も出したい。多少の歪みはご愛敬ってことで、例外なくここでも自分の中にあるイメージを限りなく伝えた。
冬の日が短い中、寒さで塗料がなかなか乾かない、電力が安定しない中での作業、しかもまあまあな数をこなさなければならない…
無理言って、私の要望にたくさん付き合ってもらった。
そして本当に、素敵なチャイホルダーが出来上がった。
それはとても無骨で一つとして同じものはない、愛おしいかたちになった。
途中何度も諦めかけたけど、思いをかたちにしてもらえたことがとても嬉しい。
自分が出来ないことを何らかの形で助けてくれる人たちがいることが何より有難いことだし、
こうしたいっていうイメージがブレないものは時間はかかっても、ちゃんと形になっていくんだと思った。
そしてそこから得たものは直接的ではなくても、自分ができることで誰かに何かの力になれたらいいなと思う。
このホルダーを使って、mimiLotusのチャイをサーブするのが今からとても楽しみです◎