#26 バターチヤ

旅からはじまる日々のチャイ▶︎▷▶︎ Today’s चाय Chai


26 バターチヤ

【Butter Chiya】 -Tibetan village,Nepal-

ネパール・チベット系の人々が暮らす村。  

クルタの色と同じくらい鮮やかな少女の花はとても綺麗だったけど、あまり売れてないみたいだった。
灯りがほとんどない村の夕暮れ。

夜には『降るような』という表現が安っぽいほどのおびただしい星が空を埋め尽くす。

もちろん私は、ネパールの負の部分に直面などしていない。
ただ、彼らの生きる術をチラリと見せてもらうだけで、自分の持っているものさしが全てじゃないと思い知らされるのだ。

"貧しいけれど心は豊か"なんて言葉にどれだけの意味があるのか。
でも確実に、彼らは私には到底持ち得ないものを持っていた。

今日は、ネパールのチベット系の人たちが飲んでいるバターチヤ(もどき)を作ります。
標高が高く、寒さと乾燥から身体を守るためにギゥ(バター)や岩塩をお茶と煮詰めます。
おいしいもの、というより生活の中から生まれた飲みもの。

磚茶(たんちゃ)と呼ばれる発酵させたお茶を削って使いますが、プーアール茶と番茶で代用。ミルクで煮込み、仕上げにバターと岩塩、お砂糖も入れてあまじょっぱく。

今日はここ信州も、とても冷える夜。
名前も思い出せない小さなあの村に想いを馳せよう。