#36 バスパークのチヤ

旅からはじまる日々のチャイ▶︎▷▶︎ Today’s चाय Chai


36 バスパークのチヤ

【Bus park Chiya】 -Nepal-

ネパールの、バスパークのチャイはいつも時価。(寿司屋かて、笑)

ツーリストが多いせいなのか、お店のディディのその日の気分なのか、50ルピー(50円)の日と100ルピー(100円)の日がある。
平気で同じものが次の日には2倍の言い値になったりする。
しかも観光価格で、元々がローカル価格より高い。

私はいつも文句を言って、50ルピーにしてもらっていたのだけど、未だにその価格の差がナゾである。

ポカラのバスパークのディディが作るチヤは、外国人向けだけどジンジャーがガッツリきいていて、きちんとおいしい。

焼きたてのチャパティやビスケットをお供に次の地へ向かう、エナジードリンク。

次の目的地に行く前に、必ずチャイとチャパティを頬張るのは、旅の安全を込めた儀式みたいなものだ。

ネパール各地を旅するときは、いつもローカルバス。
ガタガタでボロボロでサバイバルなんだけど、隣に座ったダイ(おじさん)がみかんをくれたり、ちびっこがチョコレートをくれたり、爆音でインディアンポップスがながれてきたり。

言葉なんてちっともわからないのに、ちゃんと次の目的地に着いていたから、旅の神様に守られていたに違いない。

車窓から流れる景色はいつも刺激的で鮮やかで、どこか優しかった。